マイクロソフトが米大手ゲーム会社を買収。ゲーム業界だけでなく、その先に見据えている未来とは?

マイクロソフトが、ゲームソフト大手の米アクティビジョン・ブリザードを約8兆円で買収すると発表。
マイクロソフト過去最大の買収で大きな話題になっていますよね!
それではなぜ買収に至ったのか、ゲーム事業の拡大のみを目的にしているのか…あくまで考察ですが、始まりから行先の背景を簡易でざっくりですが覗いてみましょう。

はじめに「これまでの買収企業」の歴史

これまでに買収してきた企業を簡単に説明。

《Forethought.Inc》
・マイクロソフトが最初に買収した会社。この買収によって、マイクロソフトはPowerPointを得ることができました。
(PowerPointはForethoughtが開発)
・Forethoughtはマイクロソフトの買収の申し出を一度断ったが、6か月の交渉の末、マイクロソフトが当初の額の3倍の1,400万ドルを提示して買収。

《Hotmail》
・1997年末にマイクロソフトがHotmail社を買収。
・この買収と併せて、マイクロソフトは各国においてプロバイダ事業を展開し、msn.comのドメイン名でWebメールを提供。

《Skype》
・2011年10月13日(現地時間)にマイクロソフトによる買収、Microsoftの新たな部門「Skype Division of Microsoft」となった。
・同年5月10日に、Skypeを85億ドルで買収するとマイクロソフトが発表。

《Nokia》
・2013年9月2日(現地時間)に、Nokiaの携帯端末事業を買収すると発表
・現金37億9,000万ユーロでNokiaの全社売上高のおよそ半分を占める携帯端末事業を買収するほか、Nokiaに特許使用料として16億5,000万ユーロを支払う。また、MicrosoftはNokiaから約3万2,000人の従業員を受け入れる。

《Mojang》
・2014年9月15日(現地時間)に世界で1,700万本を販売する人気ゲーム「Minecraft」開発元、Mojangを25億ドル(約2,600億円)で買収。

《ゼニマックス・メディア》
・2020年9月21日(現地時間)に、The Elder ScrollsシリーズやFallout シリーズの開発元として知られるベセスダ・ソフトワークスの親会社であるゼニマックス・メディアを75億ドルで買収。
・買収後もPlayStation 5独占タイトルの「Deathloop」と「GhostWire: Tokyo」はXboxでは販売せずにPlayStation 5独占を継続する予定。
・2021年3月9日(現地時間)に、ゼニマックス・メディアの買収が正式に完了したと発表。

《アクティビジョン・ブリザード》
・2022年1月18日(現地時間)に、コール オブ デューティシリーズやクラッシュ・バンディクーシリーズなどの開発元として知られるアクティビジョン、ディアブロシリーズやオーバーウォッチシリーズなどの開発元として知られるブリザード・エンターテイメントの親会社であるアクティビジョン・ブリザードを687億ドル(約7.87兆円)で買収。2023年度までに完了予定。


各分野の事業で"競合"されていますが、"協業"している企業もあります。
競い合いお互い高め合うより、情報連携して現世、後世に大きな繁栄ももたらしてほしいなと筆者は思っております笑

未来への「布石」

アクティビジョン・ブリザード買収の目的は、ゲームブランドの向上でけではないでしょう。未来を見据えたメタバースの発展に本腰を入れたと見られます。
メタバースは、ゲームのプラットフォームを活用するケースが多くマイクロソフトとしては今回の買収を通じて、ゲーム事業の強化だけでなくメタバース事業の拡大

マイクロソフトのコンピュータゲームのブランドであるXBOX。
興味を惹くコンテンツを展開して有料ネットワークサービスである「XBOX GAME PASS」の会員数の増強で、後々のメタバース展開も有利となってきます。

メタバースとは

現実世界とは別の生活を送ることができる仮想空間。
インターネット上の仮想空間において、ほかのユーザーとも交流して、非現実的な体験ができるのも、メタバースの特徴となっています。
IT技術の進歩により、メタバースの自由度が飛躍的に上がりゲーム業界や医療業界、様々な界隈での着手がされてきています。

言うまでもなく様々な可能性がメタバースには満ち溢れています。メタバース基準の考え方が主流になってくるでしょう…もうなってるか…笑